本態性振戦に対する非侵襲MRガイド下集束超音波治療： ５年間のフォローアップの結果
Magnetic resonance imaging–guided focused ultrasound thalamotomy for essential tremor: 5-year follow-up results
G. Rees Cosgrove, MD, Nir Lipsman, MD, PhD, Andres M. Lozano, MD, PhD, and others.
掲載論文：
JOURNAL OF NEUROSURGERY
Publication Date: 05 Aug 2022 Page Range: 1028–1033 Volume/Issue: Volume 138: Issue 4 DOI link: https://doi.org/10.3171/2022.6.JNS212483
背景
中等度から重度の本態性振戦患者75名に対し、ExAblate Neuroを用いた片側非侵襲MRgFUS治療を多施設共同の無作為化された二重盲検のシャム対照試験で実施。 1年、2年、3年、4年、5年後における安全性、有効性、QOLに関するデータを収集しました。 本書では、本態性振戦に対する非侵襲MRgFUS治療における、これまでで最大かつ有意義なフォローアップ調査について発表しています。
有効性
治療を行った片側の震えは5年後も大幅に改善された状態を維持、この治療の有効性は極めて長く続くことが示唆されました。
生活の質（QOL）
QOLはベースラインから大きく改善され、これは患者にとって意味のある、臨床的に重要な違いを表しています。
安全性
5年後の時点において、重篤な有害事象は記録されませんでした。これまでに記録されたすべての有害事象は、軽度（71％）または中等度（29％）の持続性であるとして分類されました。
